物語の練習

大塚英志氏の「物語の体操」を実践して物語を作る練習をします。読んで得は無いです。

監視学園

過去 変化
現在 秩序
近未来 幸運・逆
援助者 公式
敵対者 知恵
結末 慈愛

 

以前は不良が集まるガラの悪い学校だったA高校だが、数年前に明智貴明が教師として赴任して以来、不良の数は激減し学力も向上した。(変化)
明智が組織した秘密警察(表向きは美化委員)に強大な権限が与えられ、それにより秩序が維持されているのだ。(秩序)
校内の治安は良くなったものの、細かなルールが定められ僅かでも違反すれば厳しく咎められるため、校内の雰囲気は非常に息苦しいものだった。
また、美化委員はその強大な権限を笠に着て生徒にいやがらせや恐喝、強姦までする有様だった。
この状況に我慢が出来ない生徒の一部が立ち上がり、明智を告発して美化委員を解体することを目的とし改革委員を組織する。
しかし校内には至る所に監視カメラや盗聴機が仕掛けられ、さらにその情報が明智が開発したAIにより解析されていたため改革委員の活動は困難を極めた。(知恵)
それでも明智を問題視する教師らの協力を得て徐々に明智と美化委員は追い詰められていく。(公式)
ついに明智と美化委員の悪事の証拠を揃えた改革委員は警察に向かうが、その途上で車が事故に遭い証拠を消失してしまう。
バックアップも落雷の影響で失われてしまった。(幸運・逆)
このタイミングで明智らを告発できないと自分たちの身が危ないと判断した改革委員は、証拠が失われたことを隠して明智らと取引することを選択する。
取引は成功して美化委員による締め付けは以前より大幅に弱まり、自由な校風と言ってもいい高校になったのだった。(慈愛)

 

(50分)