物語の練習

大塚英志氏の「物語の体操」を実践して物語を作る練習をします。読んで得は無いです。

婚約者

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過去 節度
現在 創造
未来 誓約・逆
援護 調和・逆
妨害 生命・逆
結末 清楚

 

全国展開の大規模スーパーを経営する伊達家の一人息子である真一と、大手ファストファッションメーカーを経営する武田家の一人娘である麻衣子は、中学生の頃から許嫁とされていた。
二人は引き合わされて以来、文通を交わすなどして少しずつ親交を深めていた。(節度)
東京の同じ大学に進学した二人は交際を本格化させ、愛を育んでいく。(創造)
ある時、麻衣子が白血病にかかっていることが発覚し、麻衣子は自分には結婚をする資格がないと悲観し婚約の解消を申し出る。(生命・逆)
真一は一緒に病気を治そう、一生一緒にいようと説得するが麻衣子は頑なに断る。
また、麻衣子の病気がきっかけとなり武田家と伊達家の関係もぎくしゃくし、ある事件がきっかけで対立が激化し婚約は解消となる。(誓約・逆)
麻衣子に会うことも連絡を取ることも禁じられ、パソコンやスマートフォンでの通信や通話すら監視された真一は、かえって麻衣子への想いを募らせ、密かに手紙を書いて麻衣子に送り続けた。(調和・逆)
毎日のように届く手紙に感動した麻衣子は、病院を抜け出し真一が待っている思い出の公園に赴く。
再会した二人はお互いの愛を確かめ合ったが、この時すでに麻衣子は余命3ヶ月を宣告されていた。
二人は駆け落ちして田舎に住まいを確保し、麻衣子の命が尽きるまで看病しながら二人の時間を過ごすのだった。(清楚)

 

(数時間)